高鳴る鼓動

2003年1月14日
「お弁当を食べようか?」
そう英雄はいい、私に駅弁を手渡した。
食欲なんてとおに失われている私は、包みを開けることをしなかった。
英雄が気を利かせて包みを開けてくれた。
せっかくだからと口へ運ぶ。
英雄が私の顔を覗き見ながら「今日はどうしたの?」と言った。
無言でお弁当をつまんでいた私。
どんな話をしたのかも覚えていない。

友人の言葉をふと思い出す。
「男性なら好きな人がそばにいて、目の前にベットがあれば、そりゃその気になるってねぇ。子供じゃないんだからさぁ。」
覚悟をしなければならない。
この部屋に一緒に入ってしまったのだから。

食べ終えて英雄は弁当箱を片付けてくれた。
それからお茶を飲みながら話をしていた。
英雄がこう声をかけた。
「こっちにおいでよ。」
少し躊躇したが、英雄の横へ座った。
英雄は私の肩に手を回し、自分の方へ引き寄せた。
心臓の音が英雄に聞こえるんじゃないかと思うくらいにドキドキしていた。

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