弟として

2003年2月2日
よし君とはその時初めて互いの声を聞き、顔を見た仲だった。
「はじめまして、るびぃです。」
「は、はじめまして。よしです。」
初めて同士は互いにぎこちないものだった。
私は今日どこへ行くかも知らないまま、よし君の車に乗り込んでしまっていた。
ぎこちない空気はまだ漂ったままだった。
私はぼんやり車窓から遠くを見ていた。

「あ、あのー。」
よし君が口を開いた。
「ぼ、僕、イケてますか?」
私はよし君とは付き合う気持ちは全くなかった。
何を言い出すの?
私はよし君にこう言った。
「私は顔では人は選びません。それはメールでも話をしていると思うけれど。よし君とはいいお友達として今日は逢ったつもりです。よし君は顔とか体系とかメールでもすごく気にしているよね?私が見た限りではよし君はいたって普通だと思うよ。もっと自信を持ちなさいよ。」

私がよし君に会うことになったのは、よし君を励まそうと思ったからだった。
彼女がいないとか、太っているからとか、顔がどうだとか・・・マイナス思考になっていたから、ここは「姉」としてなんとかしてあげたい、その一心だった。

「そういえば・・・今日はどこへ行くの?」
「え、えーっ?メール読んでなかったんですか?」
「あ、ごめん!昨日ちょっと忙しくて、今朝もPC立ち上げる暇がなかったのよ。」
「えーっ!それでなんだかおかしいなって思っていたんですよぉ!」
「ははは・・・ごめん!で、どこに行くの?」
そうしてやっといつものメールの感じで話が弾むようになった。

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