指導

2003年3月10日
「るびぃさん、お姉さんになってね。」

そこから年下君は始めた。

「僕は弟ね。僕の言う通りにしてね。」

年下君の言われるままになってみる。
なんとも言えない感じだった。
想像がつかない私。
姉になりきれない私。
年下君は懸命に言葉を投げかける。
それに応じてみる私。
次第に年下君の興奮状態が電話を通して伝わってくる。
息遣いも荒くなってきている。

「嫌だなんて言わせない!僕はお姉ちゃんがずっとずっと好きだったんだ。」
「はぁはぁ、お姉ちゃんとずっとこうしたかったんだ。」
「どう、僕だって男なんだよ、お姉ちゃん!」
「お姉ちゃんのこと、ちゃんと愛せるようになっているんだよ。」
「お姉ちゃんだって僕の事感じてるじゃない?」
「お姉ちゃん、凄いよ、凄いよ!」
「僕お姉ちゃんの中で果ててもいい?いいよね?」

それに答えてあげようと演じてみる。
年下君に気づかれないように、それなりに。

「お姉ちゃん、大好きだよ!」

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