久しぶりに体を重ねることに。
こっちから襲っちゃおうかな?って、
欲求不満な体はそうさせようとしたけれど、
頭に浮かんだだけ。
『春眠暁を覚えず』
睡魔にはかなわない。

右手がいきなり下着の中へ。
前戯もそこそこにしようなんて、学習能力がないの?
あ、愛情がないのか・・・
それじゃ私は苦痛に耐えることになるじゃん。
自分の快楽だけを求めるんじゃ、人形扱いじゃん。
どうやって泉から湧き出すというの?
どうしてそんなことしないの?
『面倒だから・・・』
そんな言葉が返ってきそうだ。

しばらくしたら、体が軽くなった。
体が離れた瞬間、
(もう終わりなんだ・・・)
なんて思ったけれど、それは間違いだった。
「アレ、どこだ?」
「引き出しの一番上・・・」
そう答えてる私も私。
珍しいじゃん、自分から持ってくるなんて。
珍しいじゃん、ティッシュまで持ってくるなんて。
珍しいじゃん、自分で着けるなんて。

でも、潤っていないところに、力ずくでねじ込んでくる。
(痛い!!!!!)
そんなこと、お構いなし。
(痛い!痛い!何するのよ!)
どうしてこんな自分勝手なんだろう?
いつからこんな風になったんだろう?
声も出さず、ただただ終わるのを待ちわびる。
「あ、出ちゃった。」
「早いじゃん。」
「だって、早く終わって欲しそうだったから・・・」

(そりゃ痛みを伴うことなんて、早く終わるに限るじゃん。)

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