調子に乗って〜

2003年10月3日
なんだか物足りないデートだったのもあってか、
私はまた違う男性と逢ってみることにした。

メールを始めて半年足らず。マメにメールをくれる彼は、
先日逢った彼以上にメールで会話しているかのようだった。

半ば強引にお茶する時間を作ってもらったのだが、
彼はちゃんと私の町まで来てくれた。
お互いに顔を知らないまま逢うのは、久しぶりのことでドキドキした。

「駐車場についたよ」
「もうすぐ着くから待ってて」

互いに車の話はしていたので、彼の車が来るとすぐにわかった。
彼は私の車の隣に止めた。
「はじめまして」
彼を見たとき、ドキンとした。
背格好とかが・・・昔の彼に似ていたからだ。

お茶をするために洒落た喫茶店へ入る。
向かい合って座ると彼はジッと私の顔を見ている。
そういうところも昔の彼と同じだった。
一時間という限られた時間であったのもあって、
嫌な男性ともなんとか過ごせる時間だと思ったが、
すっかり彼に惹かれていた。
先日逢った人と違って、話の弾むこと弾むこと・・・
(楽しい!)
そう思える時間であった。

楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもので、
タイムリミットの一時間が経過した。
駐車場まで並んで歩いた。
「じゃ、次は食事でも・・・」
そう言って彼は手を差し伸べた。
「はい。楽しみにしています。」
私は彼の手を取った。

次回のランチは楽しく過ごせる予感がした。

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