年上の彼女

2003年2月24日
声を聞きたいと思うのは相手のほうであって私ではない。
相手からかけてくるのが当然?
私は年下君に電話番号を教えた。
仕事が終わってからなど、かけてくることが多くなる。
ちゃんとかけてもいいかとメールで連絡するところは律儀。
甘ったるい感じで話す年下君。
よくよく話を聞くと年下君には年上の彼女がいるという。
それも二人も。
どちらも私より年上で、既婚者だと言う。
「年上が好きだから、どうしても主婦さんとかになっちゃうんだよね。」
思わずどんな人なのか聞いてみる。

甘え上手

2003年2月18日
年下君に返事を出してみた。
嬉しそうな返事が返ってくる。
(悪い子ではなさそうね)
そう思っていた。
年下君は既婚者、幼い子供がいるパパだった。
「パソコンは妻も使うから出来たら携帯にしたい。」
携帯は手軽でいいのだが、次のステップに繋がる可能性が高い。
でも拒否も簡単に行える。
パソコンもいつも使える環境ではなかったので、まぁ、いいか。
携帯メールに変えてみた。
レスの早いこと早いこと。
それに年上が好きだということでまた甘え上手でもあった。
母性本能をくすぐられるってこういうこと?
そんな感じだった。

「ねぇねぇ、声聞いて見たいなぁ!」
(そら来た!やっぱりそうくるよね。)
「電話番号教えたら電話くれる?」
(私がかけるの?なんで?)
「ねぇねぇ、電話かけてきてよぉ!」
「電話番号教えるね、090-・・・・・・・・」
「お願いだから、ちょっとだけ声聞かせてよぉ!」
「声聞いて見たいなぁ。」
「ねぇねぇ、ダメなの?」
「お願い!」

仕方ないなぁ・・・
ちょっとだけどんな感じなのか聞いてみようかな?
「もしもし・・・」
「あ!るびぃさん?るびぃさんなんだね。電話ありがとう!」
「いいえ・・・」
「わぁ、可愛い声だぁ。やっと声きけた。嬉しいよ!」
ウキウキしてはしゃいでいる年下君が目に見えるようだった。

ほんの少しだけ話をして電話を切る。
年下君からメールが入る。
「声聞けてすっごく嬉しかった!でもるびぃさんの電話番号は教えてもらえないんだね。」
そう私は非通知で電話をかけたのだった。

鳴らない携帯

2003年2月17日
メールを出しても返事がこない日々が続く。
返事が来たと思えば一言二言の挨拶程度。
なんだか寂しくなっていた。
鳴らなくなった携帯を見つめ、
寂しさがこみ上げてくるのを必死に抑えていた。

(誰か話相手になってくれないかな?)

そう思って私はとあるサイトの掲示板に載せてみた。
反応はたくさんあったが、どれもピンとくるものがなかった。
そんな短い文章でどうあなたをわかればいいの?
そう言いたい気持ちだった。
かと言って長い文章だとコピーかと疑いたくなるし。
(新一ですでに経験済み。)
名前を間違って来たメールは問題外だし。

悩んだ末・・・
人懐っこい感じの年下君と、ちょいとぶっきらぼうな感じの年上さんと真面目そうな年上さんに返事を出してみようか?
そんな気持ちになっていた。
新たなメールが始まろうとしていた。

突然の出来事

2003年2月14日
英雄は長男で親と同居していた。
その親が突然倒れたと連絡が入った。
「ごめん、来月逢う約束、果たせないかもしれない。」
「そんなことは気にしないで。」
英雄はかなり落胆していたように感じた。
しばらくは仕事と家業の手伝いをすることになった。
英雄にしたらかなりハードなことである。
「メールもできないかもしれない。」
「だからそんなことはいいの。今は家庭のほうに力を注ぐ時でしょ。皆が英雄を必要としているんだから。」

それから英雄は仕事を終えると家業を手伝うというハードな日々が続いたのだった。
メールも電話もない日々が続く。
大変なのは十分承知していたつもりだが、着メロが鳴らない携帯もまた寂しかった。
私からの一方通行のメール。
一言でもいいからメールをもらえないだろうか?
そんな時間さえないの?
寂しさが積み重なって大きく膨れ上がってくる。

「次はいつ?」

2003年2月13日
英雄との三度目のデートの日取りを決めようと話が弾んでいた。
来月はどうか?ということとなり、承諾した。
英雄の休日である平日。
私の都合のいい平日。
毎日のメールも弾み、私も少し浮き足立っていたようだ。

或る日主人にこう言われた。
「お前最近変じゃないか?」
「ん?」(内心ドキッ!)
「お前最近おかしいぞ。」
「そうかなぁ?」(内心ドキドキ!!)
そのことを英雄に告げると
「るびぃは顔や態度に出やすいほうじゃないか?気をつけないと。」
確かになー、もうちょっとで英雄宛のメールを主人に送るところだったし(滝汗)気をつけないといけない状態だ。

来月無事に逢えるのかどうか?
私にかかっていると思ったら・・・突然事態が急変する。

内緒

2003年2月12日
英雄との電話の続きは秘密メモにて。

ちょいと・・・

2003年2月5日
落ち込み。

秘密

2003年2月4日
よし君とデートしたなんて英雄には言えません。
英雄はなんせ遠いし、家庭の事情でなかなか逢えません。
それに小遣い制の彼にはデートはそうそうできるものでもなかったのです。

英雄とその後電話で話をした時、やはりあの日の話がでるようになりました。
「ほんと女性って違うんだなぁ・・・って思ったよ。」
「ん?どんなことが?」
「言えないよぉ。」
「え?言ってよぉ。」
「言ってもいいのぉ?」
「いいよぉ!」
「・・・・・濡れ方。」
「・・・・・」
「るびぃみたいに濡れる人は初めてだったんだ。」
「・・・・・そんなに?」
「うん。」
旦那しか知らなかった私でしたが、こんな経験でもなければわからなかったなんてね。

話はだんだんエロトークになっていく・・・・・

楽しい一日

2003年2月3日
よし君とのドライブデートは結構楽しかった。
よし君が食べておいしかったというお蕎麦屋さんへ連れて行ってくれた。
「女性とこうして食事するなんて、久しぶりだなぁ。」
なんて嬉しそうな顔をして言うよし君。
「こんなおばちゃんとでも言い訳?」
「おばちゃんだなんてそんな!年だってそう変わらないじゃないですかぁ。それにるびぃさんって可愛らしいし、若いですよぉ!」
「とても子持ちには見えないとか?(笑)」
「はい!」
可愛いことを言ってくれる。

それから観光地へと足を運んだ。
そこは一昔前くらいに主人と行った場所でもあったのだが、年月が経ったことを感じさせられた。
風景がずいぶんと変わっていたのだ。
「あれー?こんなだったっけ?」
「自分も久しぶりなんで・・・ずいぶん変わってるなぁ。」
なんて二人でキョロキョロ。
それに加え私はよし君は背が高いなぁと見上げていた。
(ここで手をつないじゃえば付き合ってる二人に見えるのかな?)
なんてこと思ったりもしたけど、よし君はメールで手を繋いだりもスキンシップのひとつですし、そんなことしたら、相手の男性も「気があるのかな?」なんて思ったりしますよ。なんて書いていたことを思い出した。

話が弾んで本当に楽しい一日だった。
「今日はどうもありがとう。楽しかった。」
「いえいえ、こちらこそ楽しかったです。」
久しぶりのドライブデートって感じでいい一日を過ごした。
いいお友達・・・その関係は今も続いている。

弟として

2003年2月2日
よし君とはその時初めて互いの声を聞き、顔を見た仲だった。
「はじめまして、るびぃです。」
「は、はじめまして。よしです。」
初めて同士は互いにぎこちないものだった。
私は今日どこへ行くかも知らないまま、よし君の車に乗り込んでしまっていた。
ぎこちない空気はまだ漂ったままだった。
私はぼんやり車窓から遠くを見ていた。

「あ、あのー。」
よし君が口を開いた。
「ぼ、僕、イケてますか?」
私はよし君とは付き合う気持ちは全くなかった。
何を言い出すの?
私はよし君にこう言った。
「私は顔では人は選びません。それはメールでも話をしていると思うけれど。よし君とはいいお友達として今日は逢ったつもりです。よし君は顔とか体系とかメールでもすごく気にしているよね?私が見た限りではよし君はいたって普通だと思うよ。もっと自信を持ちなさいよ。」

私がよし君に会うことになったのは、よし君を励まそうと思ったからだった。
彼女がいないとか、太っているからとか、顔がどうだとか・・・マイナス思考になっていたから、ここは「姉」としてなんとかしてあげたい、その一心だった。

「そういえば・・・今日はどこへ行くの?」
「え、えーっ?メール読んでなかったんですか?」
「あ、ごめん!昨日ちょっと忙しくて、今朝もPC立ち上げる暇がなかったのよ。」
「えーっ!それでなんだかおかしいなって思っていたんですよぉ!」
「ははは・・・ごめん!で、どこに行くの?」
そうしてやっといつものメールの感じで話が弾むようになった。

一週間後・・・

2003年2月1日
英雄に会いに行ってちょうど一週間後、私は別の男性と会っていた。

特別な関係という訳ではない。
ただのメル友だ。
会うなんてことはないと思っていたが、ひょんなことから会うこととなった。

メールを始めるに当たり、私は近い人は避けようと思っていた。
会ってと言われると困るからだ。
でもなぜかメル友よし君は結構近いほうだった。
よし君は年下で独身。
最初の頃は私も独身風にメールをしていたのだが、それも限界に達した。
事実を話すと「独身だったら誘っていましたが、既婚者であれば誘えませんね。」なんて返事が来た。
最初の頃は全くつまらないメールのやりとりで、返事が遅れることが多かった。
よし君からは「忙しいんですか?返事下さいね。」なんてメールももらったりしていた。

ある日を境によし君とメールが頻繁になっていった。
毎日3000文字もあろうかというようなメールのやりとり。
それが何がきっかけでそうなったのか・・・記憶に無い。

よし君を待つ間、私は英雄に電話をかけた。
一週間ぶりの英雄の声だった。
気恥ずかしさは私にもあったのだが、英雄のほうがもっとそうだったように感じた。
「あれから一週間だね」
「うん」
ぎこちない会話だった。
そんな時、よし君の車らしき車がやって来た。
「あ、友達来たからごめんね。」
そう言って電話を切り、よし君の車に乗り込んだ。

これから

2003年1月29日
英雄はそれからひとつになれた喜びと私が後悔しているのではないかという不安が入り混じっていたようだ。
英雄は経験があるが、私は初めてだったから。
本当に自分でよかったんだろうか?
これから続けていけるのだろうか?
そんな葛藤のようなものがあったらしい。

私は帰りの新幹線の中で「私ってこんなことできるんだなぁ。」と自分のした行為をあらためて実感していた。
絶対にしたくない、できないと思っていたことだったのに。
ただ・・・・・
後悔だけはしたくないと思った。
自分のした行為に責任を取れる年齢である。
何か起こった時にはちゃんと責任を取ろうと。

ひとつになったことで、不安を伴ったのも事実。
それと・・・・・英雄のことをもっと好きになっていく自分にも気がついていた。
これからどうなって行くのだろう?

ひととき

2003年1月27日
英雄の胸の上にもたれかかる。
英雄の顔を真近に見たのはこのときが初めてだったかも。
英雄は私の髪をなでながらこう言った。
「ようやくひとつになれたね。」
「うん。」と頷く私。
私はいきなりホテルの入り口をくぐった時はすごくドキドキしたことを伝えた。
「駅で近くの食事がいいか、お弁当を別の場所で食べるか聞いただろ?あれでるびぃは『別の場所』を選んだ。だからOKしたのだと思ってた。」と言った。
「でも、まだ私たちは手も繋いだこともなかったし、キスだってまだだったのよ。」
「うん、そうだった。でもそれが一度にあったっていいんじゃないか?」
時間の限り話をした。
最後に英雄はきつく抱きしめた。
互いを刻むかのようにきつく・・・きつく・・・

英雄は駅のホームまで送ってくれるという。
嬉しいような、恥ずかしいような。
「本当に来てくれたんだもんな。」
「うん。また来てもいいかな?」
「いいに決まってる。でもその気持ちだけでいいよ。今日は無理したんだろう?」
「うん、ちょびっとだけ。」
「今度はまた会いに行くから待ってろ。」
「うん。待ってるね。」
新幹線がホームに入ってきた。もうすぐお別れだ。
窓際の席へ座る私。
窓越しに英雄の顔を見る。
静かに動き出す新幹線。
英雄は新幹線が見えなくなるまでじっとみていたと後で聞いた。

ハードルを越えた

2003年1月17日
(ついに・・・)
英雄は最後の砦を取り去ってしまった。
生まれたままの姿の私と英雄。
二人は寄り添い英雄は私の敏感な部分に手を伸ばした。
「濡れてる」
そう英雄は驚いたように言った。
英雄と一線を超えてわかったことの一つは私はよく濡れるということ。
みんな同じだと思っていたのに、そうではないようで。
濡れていることで英雄はかなり満足気な感じがした。
「僕のも触っていいよ」
そう英雄に手を取られて英雄自身に軽く触れた。

英雄に身を任せる。
(あぁ、私はいけないことをしているのね。)
英雄は何度も強く抱きしめてくれた。
英雄の体温を感じている。
「上になってくれない?」
そう言われて上になる。
手を英雄の胸に当てた途端、胸板が厚いことがわかった。
英雄は体を鍛え始めていた。
その効果らしかった。
旦那の体とは違う、男らしさを感じた。

恥ずかしい

2003年1月16日
結婚してから旦那様以外の人とホテルへ来るなんて思っていなかった。
一線を超えることになるなんて。
とにかく私は恥ずかしかった。
旦那様以外の人に体を見られることが恥ずかしかった。
「お願い、見ないで。恥ずかしい。」
「うん。見ないよ。安心して。」
見ないままするなんて、目隠しでもしなきゃできないですよね?
そんなものはなかった。
あ、眼鏡を外したから、あんまりよく見えなかった?
でも目の前だもん・・・見えるよね?
一枚ずつ脱がされていく私。
ドキドキの連続。
英雄のキスが口元から首筋へ・・・胸へ。
英雄もいつの間にか身につけているものを脱いでいた。
英雄の肌にふれた。
暖かだった。
肌の質感がなめらかだった。
「恥ずかしい・・・」
そう何度もつぶやいていた。
英雄は最後の砦に手をかけた。

ついに・・・

2003年1月15日
英雄が自分のほうへ私を引き寄せる。
しばしの沈黙の後、英雄は私にキスをした。
甘いキスなんて感じではなかった。
ベロベロと舐められるような、そんなキスだった。
(何か違う)
そんな気がしたのはいつもするキスとの違いからだろう。
長年しているキスとは違う、それがわかったのだ。

「あっちへ行こうか?」
英雄の指すほうにはベッドがあった。
英雄に手を取られてベッドへ向かう。
英雄はベッドサイドの部屋の明かりのパネルを調整した。
薄暗くなった部屋。
胸の高鳴り。
大人の男女が一つの部屋にいる。
誰にも邪魔されない二人だけの空間。
英雄と私はベッドサイドに並んで座った。

「本当にいいの?」そう英雄が聞いた。
「本当に俺でいいの?」
黙ってうなずいた。
英雄が私を抱き寄せてキスをした。
そのままベッドへ倒れ込んだ。

高鳴る鼓動

2003年1月14日
「お弁当を食べようか?」
そう英雄はいい、私に駅弁を手渡した。
食欲なんてとおに失われている私は、包みを開けることをしなかった。
英雄が気を利かせて包みを開けてくれた。
せっかくだからと口へ運ぶ。
英雄が私の顔を覗き見ながら「今日はどうしたの?」と言った。
無言でお弁当をつまんでいた私。
どんな話をしたのかも覚えていない。

友人の言葉をふと思い出す。
「男性なら好きな人がそばにいて、目の前にベットがあれば、そりゃその気になるってねぇ。子供じゃないんだからさぁ。」
覚悟をしなければならない。
この部屋に一緒に入ってしまったのだから。

食べ終えて英雄は弁当箱を片付けてくれた。
それからお茶を飲みながら話をしていた。
英雄がこう声をかけた。
「こっちにおいでよ。」
少し躊躇したが、英雄の横へ座った。
英雄は私の肩に手を回し、自分の方へ引き寄せた。
心臓の音が英雄に聞こえるんじゃないかと思うくらいにドキドキしていた。
英雄の車がホテルの駐車場へ滑り込んだ。
なんとも複雑な気分だった。
英雄の「どこか」は「ラブホ」だったのだ。
「先に下りてくれる?」
英雄は車を止めるのに私を入り口付近へ下ろした。
(今ならまだここから逃げられる)
今入ってきた所を見つめながらそういう考えも浮かんだ。
英雄は立ちすくんだ私の左手を取り、ホテルへ導いた。

部屋のパネルの前。
英雄が「どこがいい?・・・・・聞くのも変だね。」
そう言ってとある一部屋を選んだ。
エレベーターで部屋のある階まで。
黙ったままうつむいている私。
部屋まで手を引かれて行った。
部屋は思ったよりも広かった。
何気に辺りを見回すと、ガラス張りのお風呂が見え、ベッドが見えた。
「座ろうか?」
そう言われてソファーへ。
私はソファーギリギリの端っこへ座った。

行き先は・・・

2002年12月30日
その日はお天気もよくて、日差しも暖かだった。
英雄は地元とあってスイスイと走る。
ここが英雄の住む街なんだと思いながら、車窓から外を眺める。
しばらく走ると「○○城公園」という看板が目に入る。
(そうか。そこでお弁当を並んで食べるのかな?)
(はじめて来たから観光案内を兼ねてなのかな?)
そんな浮かれた気分の私だった。

左へ曲がると公園という標識が。
でも英雄は右へ曲がったのだった。
(ん?違うのかな?)
細い道に入り、グッと英雄がハンドルを切ると正面にはラブホの入り口。
(え?えぇーっ!)
でもそこは閉鎖されたところだった。

「なんだ。ここは閉まっちゃったんだ。」
英雄は車をバックさせ、その先のホテルの駐車場へすべり込んだ。

私の頭の中はパニック状態だった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今年の日記は今日で終わりとさせていただきます。
また来年頑張って書いていきます。
みなさまにとって、来年が素晴らしい一年でありますよう、
心よりお祈り申し上げます。

到着

2002年12月28日
英雄の住む駅へ着いた。
ビジネスマンを抜けるように改札へ走った私だった。

ん?どこ?

英雄が見当たらない。まだ来ていないのかな?
ちょっぴり不安な時間。

あ!いた!

英雄は私には気がついていなかった。
「お待たせ。」
「おおっ!探せなかったよ。この間と感じが違ったからかな?」
「そう?あんまり変わってないと思うんだけど。」
「よく来てくれたね。ありがとう。」
「ううん。来たかったしね。」
「そうだ。これからどうする?時間もあまりないよね?」
「そうだねー。どうしようか?」
「この辺りでどっか食事するか?それとも駅弁でもかってどこかで食べようか?」
「んー、どっちでもいいよ。」
「じゃあさ、お弁当買って行こうよ。名物駅弁でもさ。」
英雄は二人分の名物駅弁とお茶を買い、私たちは英雄の車が止めてある駐車場へ向かった。

念願の助手席だぁ。
浮かれ気分の私はこれから行くところなんて考えてもいなかった。

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